最新スペックをZエンジンに採り入れる(3)

GT-Mに見合った速さと
耐久性。そのグッドバランス
を追求したエンジン仕様

コンプリートの場合、エンジンもチューニングして馬力出して乗るのが基本になってきますけど、耐久性を考えるなら、ヘッドチューニングは避けるべきっていうのがブルドックの基本スタンスですよね。

ハイリフトのカム入れて、燃料たくさん供給してやって圧縮比も高くすれば、馬力は出ます。頻繁にエンジン開けてガスケット交換したり、エンジン内部の状態をチェックできるなら、それもいいかもしれないですけど、そういうわけにはいかない、ときに乗りっぱなしにもなってしまうのがストリートじゃないですか。

カムもノーマルかステージ1、ピストンもノーマルのままで、みたいな手法もひとつの選択肢ではあるんですけど、GT-Mってほとんどが17インチ仕様、前後足まわりも変更されたフルカスタムなわけですよ。それがノーマルなみに遅かったら、それはそれで問題あるじゃないですか(笑)。

耐久性を重視するといっても、そこはGT-Mなりのやり方ってのがあるんじゃないかなって思うわけです。でなかったら、パーツつけただけのドレスアップカスタムって言われちゃいますからね。

カスタムならではのパワー、速さも実感してもらいたい。一方で耐久性も落としたくない。その最適バランスがビッグボア、ヘッドチューンはおとなしめっていう仕様になったと。トルクは排気量で出し、高回転域のパワーはカムシャフト、ヘッドでは無理なチューンはせず、どうしても吸排気効率を高めたい場合には設計年次が新しくてフローもいいJ系ヘッドに換装する。ただしエンジンの外観が角ヘッドカバーになってもいいというのが前提だぞと。こう並べてみると、ちゃんと理にかなってますよね。


Z純正ヘッドにφ77mmのピスタル製ピストン、FI+フルコン制御というデモ車ならではの仕様で組まれたZ1。こうしたトライの成果が次世代のGT-Mに反映されていく

でもストリートってそれだけじゃないんですよ。この仕様で安全マージンこれくらいっていう技術的データは把握してますけど、みんながみんな暖機ちゃんとやって、走り始めから各部少しずつ温めて、油温80℃以上、タイヤ温度も上がってからアクセル開ける、みたいな走り方してくれるわけじゃないですから。

実際にはコールド・スタートですぐ普通に走っちゃう人もいれば、真冬にエンジン掛けて、すぐ全開にしてしまう人もいる。かと思うと5速2000回転からガバッとアクセル開けて加速する人もいます。ストリートカスタムって、それでも壊れちゃいけないんだと思ってます。まあ、ここまできれいに作り込んであると、暖機も走り方も皆さん気をつかってくださるんですけど、それでも全員がそうってわけじゃないですから。

5速2000回転からのアクセル急開、セッティング出てなかったらガボガボいって加速しないですけど、セッティング出てれば、それでもわりと普通に走っちゃいますもんね。

そういった扱い方でもちゃんと車速がついてくる、そういうセッティングも出てないといけないと思ってます。ひとくちに「ストリートでの耐久性」って言いますけど、要求されるものってけっこう多くて大変なんですよ。

よく「一番過酷なのはレースである」みたいなことが広告とかで言われてましたけど、使用状況とかメンテナンスの頻度、質みたいなものまで考えに入れると、あながちそうとばかりは言い切れないとこ、ありますよね。

まったくそのとおりで、どんな乗り方されるかわからないストリートの方が過酷なんじゃないかって思ったりします。レースで走らせるバイクは定期的にメンテナンスするだろうし、チューニングしすぎてブローしても変な話、誰にも迷惑かけないわけじゃないですか。コンプリートカスタムが普通に一般道走っててブローしたら、それこそ大クレームですよね(笑)。

ウチがリフト量の大きいカムをあまり使わないっていのも、そのあたりに理由があるんです。パワーとトルクは基本ボアアップ(排気量)で出すって方向性ですけど、冷却や耐久性に関しても、これなら問題ないっていうデータも取れてますしね。いまはオイルも性能いいのがありますし。

かなり状況は変わってきてるんだと。1200㏄超の排気量で熱ダレ、耐久性は大丈夫かというテーマに関しても、近々やらないとですね。

ぜひやりましょう。

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