Genuine(純正)という名に込めた思い(5)

ちょっとしたミスも見逃せない
だからこそできたエンジン1年保証

たとえばピストンクリアランスをちょっとミスったとしますよね。そのまま納めちゃう内燃機屋さんもいるかもしれないし、バイク屋も細かいところまでチェックしないところだったら、そのまま組んでお客さんに渡しちゃうと思うんですよ。そうやってミスがすり抜けて最終的にエンジントラブルが起きる。

でもウチが同じようなミスをしたら、これは絶対修正しないと組めません。ピストンクリアランスがズレてるってことは長い目で見たら、必ず弊害が出てくるはずですから。機械的にちゃんとした状態でないものは自社加工でやってる以上、気持ち悪くて組めないんですよ。

保証をつけて販売する以上、ミスをそのままにして「ちょっとミスったけど、問題なさそうだからそのまま組んじゃおう」とか、そういうのはあり得ないんです。

納車したあとにくだらないトラブルが出たとか、そういうことがあったら信用に関わりますからね。信用なくすときは一瞬って言うし、和久井さんは、なぜかまわりからあまりよく思われないタイプのようですし。

そうそう……ってなんの話ですか、これは(笑)。いやまあ、これがウチの近く、たとえば栃木、茨城、群馬の三県だけでしか販売しないっていうんなら、トラブル出たときに「すいません、すぐ引き取りに行きます」で済むかもしれないですけど、北海道や沖縄に納車した車両を「すぐ引き取りに行きます」なんて言えないですからね。なによりお客さんの信頼を裏切ることになってしまうわけで、ウチとしてもそれは可能なかぎり避けなきゃいけない。

そう考えていくと、何はなくとも壊れないっていうのが大前提になってくる。その分、かかる手間暇は膨大になってくるわけですが。あと、「通常メンテナンスだけで普通に乗れる」っていうのもGT-Mのウリですけど、メンテナンスだけで普通に乗れるカスタムって意外とないですよね。それを言ったら旧車全般そうですけど。

そうですね。これはショップの売り方にも問題あると思うんですけど、旧車を売るときにオイル漏れます、異音もします、煙も吐きます、これは経年劣化によるもので、それが普通です、みたいなことを言うショップって、本当にあるんですよ。

ひっでえなあ。そんなこと言われたお客さん、ホントにいるんですか。

いるんですよ。中古車販売の保証書に書いてあったりもしますからね。せっかく決心して憧れのZを買ったのに、そんなこと言われたら恐怖のどん底に突き落とされるみたいなもんですよ。あんなの見たらびっくりしますよ。

中古車の場合、現状販売が普通になってきてるって話も最近耳にしますけど、買う立場からしてみたら、保証なしってけっこうなリスクですよね。

あとでトラブル出たときに店の負担で直すのがいやだから現状販売にするんでしょうけど、それって言葉を換えれば、売りっぱなしってことでしょう。そんなことしてたら中古車の素性もどんどん悪くなりますよ。あと、そういう商売やってると、最終的に値段競争になっちゃいますよね。

売買差益で儲けてるわけだから、中古でバイク引っ張ってきて、エンジン掛けてみて掛かったらおしまい、バッテリーの状態くらいは見て場合によっては充電くらいはするんだろうけど、整備の手間なんかかけられない。責任なんてもちようがないから保証だってつけられない。そういう商売ってどっか無理がありますよね。

その代わり磨きにリキ入れてるところ、多いです。見た目のきれいさで○万円高く売れる、なんて話はよく聞きますし。

そこまでひどくないにしてもZのカスタムも問題ある個体、けっこう多いです。新しいバイクだったらヘッドだめになっても新しいの買って交換すれば済みますけど、Zみたいな旧車だと、そういうわけにもいかない。そう考えると内燃機加工にしても次のオーバーホールにつなげられるように、ちゃんとしとかないといけないんですよ。でも現実は逆で「今回だけもてばいいや」みたいな加工をされてる車両、じつはけっこう多いんです。

バルブガイドの抜き方もいいかげんで傷だらけ、それを隠すためにアホみたいに大きなサイズのバルブガイドが入れてあったり。そんな直し方されてるエンジン、皆さんが想像してるよりも多いんですよ。

そうなんですか。

バルブガイドだって物理的な限界があるし、先々のことを考えたら無意味に大きなものは入れたくない。だったらバルブガイドを入れ替えるときだって、細心の注意を払ってやらなきゃダメなんですよ。ウチだったらそう考えるけど、そうじゃない内燃機屋さんやショップさんも多いってことでしょう。少なくとも現物見ると、そう思わざるを得ないです。

一度納めて手離れしてしまえば、少なくとも次のオーバーホールまでは関係ないですしね。でもそれはちょっと、いやだいぶ残念な話だなあ。

GT-Mはシリアルプレートつけて販売してますから、どこかで中古で売りに出たとしても、次に買うお客さんは「GT-Mだから」「ブルドックが作った車両だから」ということで買うわけですよ。そのバイクのエンジンを開けたとき、ろくでもない加工がしてあったら、GT-Mってブランドの信用はゼロ以下ですよね。

そういうことがないように、次のオーバーホールのことも考えて、細かい部分までちゃんとやってるわけなんですよ。GT-Mだ、ブルドックのコンプリートだと謳っている以上、どこまでいってもウチでつくったバイクっていう履歴は消えないわけですから。

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